法律の専門家であることはもちろん、相手方の主張や裁判官の考え方を予測し、どのような結論になるかという見立てをあらかじめお示しすることができます。ときには、相手方のウソを見抜き、根拠のある反証を突きつけることも求められるでしょう。これらは、経験を積んだ弁護士のみに可能な特殊技術といえます。

証拠固めが大きなウエイトを占めます。ご依頼者の言い分を調停委員や裁判官に認めてもらうために、欠かせないプロセスといえるでしょう。言った言わないに終始するのではなく、その主張の通りならこのような証拠があるはずだ、どのような証拠があればその主張を裏付けることができるのか、という思考が大切になります。ここにも、弁護士のスキルが反映されます。その手腕により、事件解決の速度や方向性が変わることを、ぜひ、お知り置きください。

「自分の言いたいことをどこまで聞いてくれるのか」という点が重要かと思います。形式的には同じ「離婚」であっても、背景事情はその人ごとに異なります。相談者の方の背景事情を十分に知っているからこそ、その相談者の方にあった提案が可能となり、相手方や調停委員、裁判官とも柔軟な対応ができます。

可能な限り複数の弁護士と面談してみてください。その際にチェックしたいのは、スタッフに任せず、弁護士が直接対応しているかどうか。さらに、根拠のない「大丈夫」ではなく、「クリアすべき課題」を明確に提示できていると理想的です。また、一般に難しいとされる事例について質問してみてはいかがでしょうか。例えば、「男性側の親権を取ったことがありますか」などが挙げられます。